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2025年9月29日月曜日

<好評>9月26日の研修講師後記

皆様こんにちは。

9月26日(金)ZOOMにて「経営者からみる、デイサービス事業の実態と課題、そして展望」~診断士に求められるもの~というテーマで研修講師を務めました。

内容は、デイサービス事業の実態ということで経営状況を明らかにし、その後課題として、「ヒト、モノ(サービス)、カネ、情報」という経営資源からを切り口にして、それぞれの課題を提示しました。

更に展望では、これからのデイサービス事業における展望とそれを見越した当社の取組をご案内しました。

まず、課題ですが、この事業、何といっても「ヒト」ですよね。

ヒトの問題は、「定着」を中心にお話ししました。なぜ、辞めるのか、介護に携わる方の性格や特徴は・・・、更に定着促進のためのマーケティングとは・・・、このような課題を中小企業診断士的にどう捉えるのかの持論を展開しましたが、ここが一番伝えたかったことですね。

モノ(サービス)の部分は、設備投資に関する考え方、サービスのマニュアル化と、オペレーションの改善にまで踏み込んだ内容です。

カネの部分は、デイサービスの固定費の考え方、最適稼働率とは・・・といった内容です。

情報は、運営指導対策(介護保険情報の取り方)、他事業所との連携や助成金に関する情報、その取り方にも言及しました。

このように改めて纏めてみると、課題が山積しており、デイ事業者さん(特に小規模でやっているところ)は色々な意味で岐路に立たされているところが多いと思います。

中小企業診断士が、こういった事業者さんにどのように寄り添い、支援をしていくかの一役になれたなら幸いです。

参加者さんからは、「短期間の間に素晴らしい内容の資料作成および講演ありがとうございました。とても参考になりました。」といったありがたい感想もいただき、今後の糧になります。

今後も、このような講師の機会がありましたら積極的にお受けしていきます。

それではまた。

2025年8月6日水曜日

お菓子作りのある日

 はい、皆様こんにちは。

本日は、中小企業診断士仲間の方が来社され、互いに情報交換をしました。

事業所をご見学いただき、実際にお菓子も食べていただきました。

その方は、ご自身でも介護事業所を経営されていて、本当にクレバーで毎回新たな目標の下に、違う状況を作り上げていらっしゃいます。ましてや、一次産業(農業、漁業)にも参画され、一日24hでは足りないのではないかと感じてしまいます。

私にない能力を多数お持ちで、本当に勉強になります。

「たから焼き菓子工房」開設のお祝い花をいただきました。誠にありがとうございました。


お菓子作りは、順調です。
皆様にも喜んで食べていただいています。何より、作っている従業員が楽しそう。

フィナンシェを作っている様子です。↑

作って喜び、食べて喜び、喜びにあふれているたから焼き菓子工房です。
現場からは以上です。

2025年6月6日金曜日

たからの歩み(資金繰りの難関)④

 こんにちは。

平成18年にたからデイサービスを開設して、その後、単位を増やしたり、店舗を増やしたりして比較的順調に業績を伸ばしてきました。

今回のテーマは「資金繰り」です。

これは社長(又はそれに近い立場の方)、経理担当者にしかわからない苦悩かと思います。

業績は、右肩上がりで、売上、経常利益も上がってきたとき、ふと会社のお金がないことに気が付きました。

これって意外ではないでしょうか?利益は出ているのですよ。でもお金は減っていくのです。

顧問税理士先生に、なぜ利益が出ているのに手元資金が増えないの?と何度も疑問をぶつけましたが、「売上が伸びているときはお金が無くなるのですよ、経費として出す方が早いですから」といった理由で、頭では分かったつもりになるのに、どうも腑に落ちない日々が続いていました。本当にお金がどんどんなくなるのです。

今は説明できますよ。

介護保険サービスは、2か月後に入金になります。例えば、4月にサービスを提供した分は、6月23日に入金されるわけです。

そこで簡単に纏めるとこうなります。

     4月       5月       6月     7月     8月 

売上  100万円     150万円     180万円   200万円   200万円

経費  80万円        120万円        140万円   150万円   150万円

利益  20万円      30万円      40万円    50万円    50万円

入金                     100万円   150万円   180万円

資金  ▲80万円    ▲120万円    ▲40万円    ±0万円   +30万円


こんな感じになります。売上が増えると当然経費が増えます。人件費などの経費は当月支払うことになりますので、売上入金前に出金します。5か月間で利益は190万円出ているのに対し、資金は▲210万円となるわけです。

更に、多くの会社は借入があります。仮に300万円借り入れて会社を運営しているとしましょう。多いのは5年返済ですので、無金利だとしても月に5万円返済となります。

これを乗せるとこうなります。

     4月       5月       6月     7月     8月 

売上  100万円     150万円     180万円   200万円   200万円

経費  80万円        120万円        140万円   150万円   150万円

利益  20万円      30万円      40万円    50万円    50万円

入金                     100万円   150万円   180万円

借入資金 215万円         90万円          45万円     40万円   65万円


このように資金が増加してくるのは5が月後からということになります。それまでは、減少し続けるということです。上記例の場合だと、結構ギリギリですね。

実際には、こんな順調に、安定した利益を取れることは稀ですし、返戻や介護認定区分変更等で月遅れ請求になることも多々ありますので、だんだんと資金が足りなくなるといった現象が生じるわけです。更に更に、利益が出ると年度末に「税金」を支払わなければなりません。これは、結構バカになりません。手元資金が底をつき、支払いができなくなると「倒産」になります。

利益は出ているのにお金がない、所謂「黒字倒産」がこれで説明できます。

少し専門用語になりますが、「キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)」という指標があります。これは簡単に言うと仕入れ代金を支払ってから、売上が入金されるまでの期間です。これが短ければ短いほど、資金繰りは楽になるということになります。

例えば、居酒屋さんであれば、当日仕入れた食材を当日売上げ、しかも現金でお支払いいただければキャッシュコンバージョンは1日ですね。一方介護の場合は、大体55日くらいです。

どちらの方が資金繰りが大変かは、一目瞭然ですね。

また、何か始めようとすると、「投資」を行う必要があります。その投資をしたら「回収」を考えなければなりません。そこで大事なことが、しっかりとした「計画」を立てることです。是非、地に足の着いた計画を立てることをお勧めします。

よろしければ、私がお手伝いしますよ(^_-)-☆

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2025年5月2日金曜日

たからの歩み(最初の難関)①

 たからデイサービスは、平成18年に産声を上げました。

当時、父が柔道整復師として実家(浅草)で接骨院を経営する傍ら、介護保険に食い込めないものかと考えて立ち上げたのが「たからデイサービス」です。

実家は、以前鼻緒や爪掛けなどの卸売をしていた関係で、2階を倉庫として使っており、その商売が下火になってきたところで、空いていたのを有効活用し、デイサービスを作りました。今でいう、3-4時間の運動デイサービスです。

接骨院の休み時間で水曜日の午後だけ開業するデイサービスでした。

管理者には母がなり、生活相談員は私の妻が担い、介護職員は近所の主婦です。
機能訓練指導員は、父です。まさに3ちゃん商売+主婦ですね。

平成20年、私は脱サラし、実家へと就職します。

当時台東区にデイサービスの数が少なく、特に3-4時間、運動デイの需要は相当ありました。接骨院営業時間を減らし、月曜日から金曜日の午後、デイサービスを開けることにしました。

その後、接骨院を切り離し、デイサービス単体で行うようになるわけです。

月曜日から金曜日の午前、午後と2クールデイサービスを開けます。介護保険のデイサービス単位もいま思えば、そこそこ高く、この頃が一番会社として儲かったときだったと思います。

平成22年、需要は止まらず、デイの稼働率が95%を常に超える様になり、思い切って接骨院を花川戸に移転し、実家の1階でもデイサービスを行うことになりました。更に、利用者のニーズ、ケアマネのニーズが入浴・食事にあると考え、実家の3階を改造し入浴・食事ができるデイサービスへと変貌を遂げます。

ここが、当社のターニングポイントでした。

開設当初から働いてくれていたパート職員さんから、「辞めたい」と言われたのです。

理由は「昔は楽しかったが、入浴を行うようになってからは認知症の方も来るようになるし、排泄介助もすることに。話が当初と全然違う」といわれます。

その通りです。全然違います。

私の思いは、会社が変革を遂げるのは当然でしょ。それについて来られないだけでしょ。そんな感じでした。その後、採用した従業員さんも定着しない方が多かったです。

「経営スキル」を意識し始めたのがこの頃です。
辞める理由はそれぞれです。「実家の仕事を継がなければならなくなった」「家庭の都合で・・・」。建前の理由であることは分かります。本当の理由は?

私は勉強に勉強を重ねます。本を読みかじり、少しでも為になりそうなセミナーにも積極的に参加しました。ここである結論に達します。

「働く方の幸せ」を考えていなかったのですね。確かに、利用者のニーズを追った結果、利用者、家族、ケアマネさんの幸せはある程度かなえられたでしょう。しかしながら、従業員さんを置き去りにしていました。だから定着しなかったのです。

結論(課題)は分かったけど、解決策は?

次回、書いていきます。今回も最後までお読みいただきありがとうございました。