皆様こんにちは。
今回から何回かは、助成金・補助金についてのお話しです。
ずばり、経営者の皆様、助成金・補助金にチャレンジしませんかというのが主旨です。
経営者がチャレンジすることに際しては、以下のプロセスを意識すると良いかと思います。
①経営者の助成金・補助金取得へのモチベーションを醸成
②各種助成金・補助金の選定
③内容を理解し、自事業所を変革
④計画書作成・提出
⑤助成金・補助金内容の実施
⑥交付申請・実績報告
⑦入金
先に、言いますが、⑦入金されたときは、めちゃくちゃ嬉しいです。経営者として何とも言えない達成感を覚えます。私は、その達成感に心酔してしまいました。例えば、助成金で会社が自由に使えるお金を10万円獲得したとしましょう。10万円のキャッシュフローをつかみ取るのには、一体いくらの売上が必要でしょうか。仮に経常利益率が10%の会社として、10万円の経常利益を獲得するには100万円の売上が必要ですよね。経常利益が全てキャッシュになるわけではありませんから、それ以上の売上が必要です。そう考えると、10万円の助成金も大いなる意味を持ちます。
特に、介護事業者の収入は、介護報酬に頼らざるを得ない施設がほとんどかと思います。今後も大幅な増収は見込めないと考えている会社が多いのではないでしょうか。その中で、職員の給与を上げていく、会社で自由に使えるキャッシュを獲得する、何か設備を買う時の足しにする、そのようなことができるのがこの助成金・補助金です。
弊社は、ここ数年、助成金・補助金の類においてかなりの金額をいただいています。
それらは、損益計算書の雑収入に載ってくるのですが、弊社の場合、雑収入の多さにびっくりされるかと思います。因みに令和7年度に私が申請した助成金・補助金の類は細かい物も含めると全部で16種類です(額はあえて伏せますが)。
それは、介護に特化したものもあれば、一般的な物もあります。
因みに社労士の先生などに頼らず、全て自分で申請をしています。私と助成金・補助金との関係は深いです。最初は、社労士の先生にお願いして、労働局のキャリアアップ助成金を取得しました。その後、自分ですべてやってみようと一念発起し、要綱を読み漁り、全て自分で行うようになったのです。これは中小企業診断士を取得する前のお話です。
助成金と補助金は以下のように違います。
助成金:一定条件を満たせば原則受給可能な労働・雇用支援
補助金:審査を通過した事業計画に対して支給される事業支援
つまり助成金の方が、審査がない分取りやすいと言えますかね。
そもそも、助成金や補助金は何故あるのでしょうか?
一つは、国や都、自治体が事業に対してやりたい方向性を示していると考えられます。そして、助成金・補助金の多くの原資は私たちが納めている税金です。雇用関係の助成金の中には、事業所から調達している雇用保険料を原資にしているものもあります。
例えば、介護dx推進人材育成支援事業というものがあります。交付要綱の第2条に「介護DX推進人材育成支援事業費補助金は、DXの推進により介護現場における生産性向上の 取組を推進するリーダー職員を配置し、リーダー職員の 育成や手当の支給を行う介護事業者を支援することで、事業者が 生産性向上に継続的に取り組む体制を確保することを目的とする。」という文言があります。
つまり、これを出している東京都としては、介護事業所に介護DXを推進するリーダーを育成して、強いては事業者の生産性向上をさせてね!という方向性を示しているのです。もしそうしてもらえるのなら、税金からお金を出すよ!ってな感じです。
その他、種々ある助成金・補助金の内容は全て行政が事業者に望んでいる方向性なわけです。
ここ大事です。
行政はあなたの事業が助成金や補助金を取得することを望んでいるのです。
事業者はその方向性を合わせることで、自事業所が行政が考える理想の経営に近づき、更にお金がもらえる!
でも、助成金や補助金って大変じゃね?と思ったあなた。
そうです。大変です。しかし、大変なだけです。何が大変なのか・・・。それは出口(最終的な正解とゴール)が見えないから大変に感じるのです。特に何もないところから取得を目指すことは、果てしないマラソンを走る時のスタートに立つような心境を覚えるでしょう(感覚にもよるかと思いますが)。道中、様々な困難も考えられます。
しかし、助成金・補助金は行政が作っているので必ず出口はあります。出口どころか、実は道のりも示しています。それが、要綱などの文章にするととても分かりにくい表現になっているだけなのです。要約すると実は大したことを求めているわけではないこともあります。助成金・補助金の種類によっては、うん十枚の書類を提出する必要がありますが、私から言わせると、助成金からもらえる金額に換算すると、一枚幾らになりますか?って話です。一枚3万円の書類だと思えば、作成意欲もわくのではないでしょうか。
繰り返しますが、行政は事業者に助成金・補助金を取らせたいのです。行政は味方です。決して敵ではありません。もちろん、要綱を読んだり、内容の理解努力を惜しんではいけません。それでもわからないことは、どしどし聞きましょう。何せ、行政は答えることが仕事なのですから。
まずは、経営者の皆様が、この助成金・補助金を取るぞ!とモチベーションを上げていく事が大事です。
一つ、注意点は助成金・補助金には時間がかかるということです。
種類にもよりますが、1年間単位のものが多いと感じます。つまり、「よし、この助成金を獲得するぞ!」となっても実際に入金されるのは1年後ということです。
1年は長いですよ。実績報告、請求をしてからしばらく経って忘れたころに入金されるということがほとんどです。スピード入金されたのは、コロナ禍で出た緊急助成金・補助金だけでしたね。待っている間に本当に入金されるのか、不安に思うこともあるかと思います。しかし、やらなければ何も始まりません。大丈夫です。手順さえ間違っていなければ入金されます。行政の仕事ですから時間がかかるのですね。私は、爆弾を仕掛けておいて、忘れたころに爆発するという表現をします。もちろん良い意味ですよ。爆発した時、めっちゃうれしいです。
いかがでしたでしょうか。経営者として、自分の努力で会社を裕福にできる方法であり、更には世の中のトレンドも自社に取り入れ、結果、経営力が向上します。
次回は、「②助成金・補助金の選定」以降について書いていきます。
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。